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ブラックホーク スーパー61 株式会社アメリカの墜落

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 米国が介入したソマリア内戦、モガディシュの戦い。 今から28年前の1993年の10月3日〜10月4日に行われた、ビル・クリントン政権時代に行われた軍事作戦。米軍指揮官はウィリアム・ガリソン少将。 統合特殊作戦コマンド(レンジャー部隊とデルタフォースによる)で、当初はソマリア民兵の将軍と副官二人を捕らえる任務であったが、米軍とソマリア民兵の間で激しい市街地戦に突入し、米軍に甚大な被害をもたらし、またソマリア民兵と市民は1,000人以上もの死傷者を出した。30分程度で終わらせるはずの特殊任務が一夜を明けて15時間の戦いとなった。 その要因となったのがブラックホークMH-60(中型多目的軍用ヘリコプター・UH-60)の墜落事故から始まった。 リドリー・スコット監督が「ブラックホーク・ダウン」で映画化している。とても良く作られているが、実際の戦闘とはかけ離れたものである。 米軍は特殊任務とはいえ市街地戦で何千人という民兵市民相手に戦うということは、非常に難しいことだと思い知らされたことだろう。その後のイラク戦争でも市街地戦では苦を強いられて、事実上の米軍撤退である。 この作戦は綿密に練られただろう作戦が一機のヘリ撃墜から、大量の死者を出したところに問題がある。 実際の民兵によるRocket-Propelled-Grenadeによる撃墜映像は映画よりも酷いだろう。 これが実際のスーパー61墜落の映像である。 スーパー61が墜落後、さらに2機目のスーパー64も墜落し、レンジャーとデルタフォースは市内からの撤退が出来なくなった。急襲部隊を撤退させるために空中にホバリングしながら、地上に着陸回収することは難しくブラックホークを出せなくなったからだ。 地上部隊のハンヴィーは市内に張り巡らされたバリケードにより市外へ出るのに、大幅な時間がかかり多数の米軍兵士が亡くなった。降下したレンジャーとデルタフォースは民兵と戦闘になり市外への脱出が困難になった。 米軍から市街地戦を学ぶ自衛隊員の様子。 確かに戦闘経験数では米軍の方がはるかに上だ(当たり前だが)。しかし米軍が有事における戦い方を自衛隊に教えているとは思えないし、この通りに教育されていると思うとやはり自衛隊は米軍の派遣(下請け)軍隊としか思えない。果たして自分達(米軍)が戦闘のノウハウ、手の内を晒すだろうか? 日本はやはり米国の属国