タルムード経典
タルムードとはユダヤ教の戒律を示した経典。
そこにはミシュナ分配という方法が書いてある。
・半分以上貰うのは、全て貰うのと同じ。
・半分以上貰うなら、皆で不満を分配しよう。
ユダヤ人の世界における人口比率ってのは、世界の約70億人いるうちの約1,300〜1,500万人しかいない。
人口比でいえば影響力がデカいのがユダヤ人だ。
イスラエルに住んでる人は約600万人。
そして世界の人口の約0.2%なのにも関わらず、ユダヤ人がノーベル賞を受賞している割合が、全体の20〜40%とも言われている。
凄くないですか?ユダヤ人って。
さて、ユダヤ人が考えた平等に物事を分けるミシュナ分配の話だが……
例えばだ、世界に1枚だけの「布」があるとする。
Aさんはその布1枚全部を欲しいと言っている。
Bさんは半分だけ切り取って欲しいと言っている。
さて公平に分けるにはどうしたら良いか?
AさんBさん共に筋が通った納得のいく分け方だ。
半分ずつ分ければ平等ではないか?
日本人の多くはこう答えるだろうが、Aさんはこれでは納得がいかないのだ。
何故なら、全て欲しいと言っているのだから。
前提に布が欲しい権利が2人には平等である。またこの問題は、両方共に言い分が通っているという金融的な平等の元で考えなければならない。
なので「布」を分けるのを諦めるとかは無くて、分ける条件では2人とも布を受け取る方法で考える。
ではどう分けるのか?
正解は損する量を対等にするのだ。
ユダヤ人は公平を損で分けます。
具体的には「布」の4分の3をAさんに渡す、4分の1をBさんに渡します。
Aさん 3/4 <全部欲しい> <1/2与えてよい>
……………………↓……………………………↑…………………
Bさん 1/4 <Bには何も与えない> <半分欲しい>
残りの1/2を半分1/4ずつにする。
損を平等にしたら不平不満が出ないでしょう?
これがミシュナ分配(布争い原理)である。
共同出資などは平等にすると揉めやすい。なので損失を対等にすることで絆が深まる。
これがユダヤ思想。
さすが金融工学の強いユダヤ人だ。
因みに数式で解くことができ、ゲーム理論(あらゆる戦略的状況)でも解明されたユダヤの知恵なのです。
これは特に遺産相続や破産問題をどうするか?っていうのに使われる。
重要な点は分配の法則性を、<b>宗教</b>で教えているということだ。
僕はこれを初めて知った時、やっぱユダヤ人はすげぇな、こえぇ…と思ったのだった。
そして倫理的な話ではあるが、本来の自己破産制度はつまりこのような制度において考えられてある。
借金をしてリスクを負えば、そのリスクは国が責任を持ちますよって話。
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