斎藤一人さん 嫌いな奴 嫌な奴から離れていく
社会で生活していると職場では特に嫌な人間が必ず1人や2人はいます。退職せざるを得ない理由の一番は「人間関係」です。また嫌な奴ほど会社は辞めませんね。
あとはSNSなどのネットの中でも嫌なヤツがいます。ネットは特に匿名性が高いので"アンチ"と呼ばれる、個人を攻撃し、粘着質で嫌がらせをする人間がいます。
一般的に心の闇を抱える、サイコパシー(反社会的人格障害、自己中心的、非情)、ナルシシズム(他人を思いやらない利己的自尊心、誇大妄想)、マキャベリズム(人心操作、うわべだけの魅力、偽り)これらに含まれる人間性をダークトライアドといい、このような人格を持った人間とは絶対に関わってはいけません。
さらにサディズムが加わるとダーク・テトラッドとなり、まさに最悪です。
万能な対処法は“スルースキル”を身につけることです。
これが難しいことは分かっていますが、スルースキルを身に付けないと自分がどんどん傷つくだけで、嫌な奴に対して反応してしまうと、ただ相手が喜ぶだけなんですね。
一人さんのお話しでは、この嫌なヤツに対しての対処法が様々な見方から色々とあります。
今回の【100回聞き】のお話しです。
嫌いなヤツ、許せないヤツから離れて生きると全部上手くいく
不幸な人は人を許せない人が多いんです。人を許しなよって言っても、「どうしても私あの人を許せないんです!」「あの人のことを思うと夜も眠れないんです!」「もう喉がつっかえて、ご飯も喉が通らないんです!」そういう人がいるんですけど、嫌な人間がいたら会わなければいいし、無視するか考えることをやめることです。
でも、昔のこととか掘り返されたり、色々な問題を思い起こし「私はあの人が許せません!」「私はあの人にこんなことを言われたんです!」「こんな酷いことを言われたんです!」って言うけど、その相手はそんなことは覚えていませんよ。
それからあなたが眠れない程、相手のことを恨んでいてもその嫌な相手は寝てます。
自分は悔しくてものを食べられなくてもその嫌な相手は気にせず食べてます。
その嫌な相手は絶対に謝りになんて来ないし、相手はその言ったことさえ忘れてますから。そういうヤツは相手が傷ついた気持ちさえ知らない人間なんですね。
人間ってのは四六時中自分のことを考えていて、あなたは自分のことを言われて悔しく思っている。でも本当は相手のことを考えてなくて、自分のことをずーっと考えてるんですよ。
アフリカで100万人の死者が出たってことよりも、自分の治療した奥歯の痛みのことだけ考えてる。「あー、早くこの奥歯の痛み取れないかな〜」なんて。
下手したら自分がどう美しく見えるか?世界で100万人が不条理なことで死んでいることよりも、自分の顔にニキビが出来た。「これどうなのかしら?」って自分のことしか基本考えていない。
嫌いな人を許してあげないって事は、どういうことか?自分が、人が1回生まれるのに仏教で言うと何万年もかかって、人間ってやっと生まれてくる。そのやっと生まれて貰った命で何十年、生きていつか必ず死ぬ、この大切な一日、半日でも嫌な人間のことを考えていると、大切な一年間に嫌いな奴にその大切な時間を捧げていることになるということです。
嫌いな人間に一分、一時間も捧げる必要はあるんだろうか?
その間に、楽しいことを考えていたら楽しい人生なのに、嫌な思いをさせられた上に大切な一日や一生を奪われ、下手をしたら十年恨んでる人間もいる。十年恨み続けたって絶対にあなたのことなんか覚えてませんよ。
自分が意地悪したことさえ覚えていない。人って自分のことを「善人」だと思ってるんですよ。あなたが恨んでる相手も「私って、人が良くて困ってるんだよなあ」なんて平気で、いや本気でそんなこと思ってる。
だから人を許すってのは相手の為ではなくて、自分の為であるんですよ。それは、相手には何の効力もありません。
100万人に1人か、1億人に1人か呪い殺すとか歴史上あったことでも、そんな歴史の中でもたまにしか出てこない。普通の人間が相手のことを恨むと相手には届かないけれど、自分には届くんです、なぜなら一番近くにいるのは自分だからです。
そうなると自分の体に症状として色々出てくる。あちこち調子悪いとか病気になるとか、あらゆる場所に現れてきて、自分が嫌な思いをすることになるんです。
その人間を恨んで、恨みぬくと一年でも二年でも嫌な人間に自分の大切な人生を捧げてしまって、その上に自分の体の具合が悪くなってしまうことになる。
それは相手じゃなくて、眠れないあなたがなってしまうことで相手は普通に寝てる。食べられないほど恨んで、胃腸から具合悪くなっているあなたよりも、毎日笑いながらご飯を食べてる相手は胃腸もなんも悪くなんてならない。
だから、自分を許しなさい…
「自分のこういうところが嫌いなんです」「これが出来ないんです」「あれが出来ないんです」って言っちゃ駄目なんです。
人間ってのはうっかりしてる動物で、しっかりしてないんです。年上だからって偉そうにしていたり、先生や親だからって「あんたしっかりしなさい!ここはこうでしょ!」って言うけど、その人だって苦手な部分が沢山あって立派なこと言ってるけど、年配者や先生だって親だって皆んなうっかりしてるんです。
だらしがないところがあったり、人ってのはうっかりしてるんです。相手だってだらしがないところがあるから、自分を許して、自分が幸せに生きた時、笑顔が溢れて、過去に辛いことがあった、今あるかもわからない、でもすべからく言ってる奴も大した人間じゃないんですよ。
相手が立派だったらあなたのことを傷つけることなんて絶対しません。あなたもだらしがないかも知んないけど、世間もだらしがないの。
みんな寄り添って生きてるのが人生で、嫌いな人間に一時間足りとも捧げないで、幸せになろうね。
一人さんのお言葉をまとめました。ありがとうございます。
そもそも嫌な人間と一緒にいることは、自らの意識レベルを下げるだけです。意識レベルの高い人とお付き合いをして楽しく幸せに生きることが、この世に生まれてきた使命なはずです。
合わない人間はスパッと切りましょう。嫌な人間は許してやればいいんです。そして関わり合わない。
自分の未来を切り開くためには、自己肯定感を見つけて高めていき、自分でなんでも出来るんだ!って思いを強くしていけば、周りに嫌な人間なんていなくなっているはずです。
自分を傷つけず許し、変えていって自己嫌悪から卒業しましょう。
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